暗黒期に仄かな光をくれたもの〜「かもめ食堂」編〜
暗黒期に出会ったものの尊さ
13年前に鬱病を発病して、それからの数年は本当に真っ暗闇に居ました。
その辛い日々を、私は「暗黒期」と呼んでいます。
苦しさに負けてしまってダークサイドに陥ることも幾度となくありましたが、少しでも楽になりたいと必死にもがき闘った経験が、その後の鬱病との付き合い方で少なからず役に立っていると、今となっては思います。
その暗黒期に私を癒してくれていたものは、今でも私にとって「良く効く処方箋」。
これから少しずつ、ジャンル問わず紹介して行きたいと思っています。
映画「かもめ食堂」が効く
今回は、暗黒期に出会い、助けてくれた映画「かもめ食堂」のお話です。
群ようこさん原作の小説を、荻上直子さん監督で映画化した作品。
キャストは、小林聡美さん・もたいまさこさん・片桐はいりさん他。素敵な皆さんです。
フィンランドのヘルシンキにある「かもめ食堂」に集う個性豊かな人々の交流を、のんびりやさしいタッチで描いた作品です。
この映画、鬱病や心身参ってる人に効くと思う!
本当におすすめです。
観ていない方のためにあらすじについては控えますが、温かいコーヒーでも飲みながら、ゆったりした気持ちで映画に浸ってほしい。
しっかり映画に浸った後は、BGMのように、TV画面にひたすら流しておいても心地好いです。
そう。「心地好い」が本当に大切!
↓こちらでもそんなお話を書きました。
もし私がお医者さんで、患者さんに「 外からの刺激は辛いけどジッとしてるのも辛い・・。だからと言って動く元気もないし・・。何かで気を紛らわしていたい」なんて言われたら、真っ先に「かもめ食堂」を処方します。
そのくらいおすすめ!(何度も言いますが)
屍のようになっていた心も、「かもめ食堂」のエンディングでかかる井上陽水さんのあの曲を聴く頃には、清々しい気分になっているかもしれません。
とても素敵な映画です。