就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk) | 首都圏38事業所展開
桜は心を映す鏡
冬が終わると桜が咲く。
毎年繰り返されている事だけど、桜が咲くと世の中が桜の話題で持ちきりになる。
桜にはそれだけの魅力があるのは十分承知だし、純粋に美しいと思う。
でも、なんか世間が浮かれるほどムカついてる自分もいる。
ムカついてる、、、。
そうか。私、今"調子悪い"ってことだ。
と、こんな具合。
否、まだムカついてるくらいなら全然マシで、別に無理してお花見なんかしなけりゃ良い話。
お花見は義務じゃないし、誰かに頼まれてるわけでもない。
だから無理せず部屋に籠っていて良し。
家からすぐ近くに、とても良いお花見スポットがあるけれど、今年は行かないうちに桜が散った。
・・・・・
ここ二、三年の間に大切な人を三人亡くした。
悲しさは時が経ってもずっと刺さったまま、少しも楽になっていない。
二年前の桜は灰色だった。
そして次の年の二月に、母が思わぬ大病で入院。
コロナの影響で家族のお見舞いも儘ならない中、私たちは病棟の先生方や看護師さん・職員の方々に沢山支えて頂いた。
母は無事に手術など経て、ようやく退院を迎えた時には病院の外の桜が満開になっていた。
久しぶりの我が家へ向かう母を乗せた車窓から、キラキラした春の世界が見える。
ずっと母は嬉しそうに笑って外を眺めていた。
それは最高に幸せな光景だったし、本当にこの年の桜は忘れられない美しさだった。
こんな風に、その時々で桜の見え方が全く違ってくる。
不調から抜けた時が来たら、桜でも何でも思いっきり浮かれてやろう。