3.11
鬱病を患って殆ど無職状態になってから5年経った時、東日本大震災が起きました。
自分の住む地域ではさほど大きな被害もなく、東北に住む知人は皆無事だったので、本当に幸いでした。
しかし、時間の経過とともに明らかになる被害の大きさに心を痛め、被災した人に対して何も出来ないどころか、自分自身人並みの生活すら出来ていないのが情けなくて本当に辛かった。
(病気がそうさせてるのに、自分が悪いとしか思えないのがこの病の辛い所です)
それでもどうにかして自分に出来ることは?と色々考えて考えて、、やっと出た結論は、まず元気になって働くことが第一歩なんじゃないかと言う事でした。
今思えば、被災しながらも懸命に日々を過ごす人達の姿が私を奮起させてくれたんだと思います。
ちょうどその頃ようやく自分に合う薬と出会った事もあり、それから約1年かけて体調とメンタルを整えて、紆余曲折を経ながら悲願だった社会復帰も叶いました。
もちろん、社会復帰をして「めでたしめでたし!」とはいきません。
それなりに不調にもなるし、越えなければならないハードルも次々と出て来ます。
実際今現在も鬱病悪化で休職中だし、順調と言える状況ではありませんが、少しずつでも前進あるのみ。
精神論で乗り切れる病気ではありませんが、あの時の無力感と罪悪感があって今の自分が在るんだと改めて感じ、腐りそうになったらまたあの気持ちを思い出すことにします。
「3.11」
色々な想いが自分の中にありますが、あの時の恩返しがほんの少しでも自分なりに出来るように過ごしていきたいと改めて思います。