思い出「眠剤後の奇行」
これまた物騒なタイトルでごめんなさい。
明るい失敗談だと思って読んでくだされば、まったく大丈夫な内容です。笑
かれこれ10年ほど前でしょうか、鬱病になって働けなくなり、毎日鬱々と苦しみながら家の中で過ごしていた頃のお話です。(あ、今も同じ状況か!笑)
この頃は、もう普通に眠るということが出来なくなっていて、当然のことながら処方される眠剤に助けてもらっていました。
(今現在もまた眠剤ナシでは眠れなくなっていますが、この当時と今とはちょっと違うと感じることが多いので、"今"の眠剤・睡眠事情はまた別の時に書きたいと思っています。今回の記事は、あくまでも10年ほど前のお話です)
眠剤飲んで豹変(?)する
夜、あとはもう寝るだけ!という時に眠剤を飲みます。
そして眠剤が効いてくると、世界がほわ〜んと柔らかくなります。
心の中の不安も、ほわ〜んとうやむやになって、安心感さえ出てきます。
その感じで入眠!
と、行けば良いのですが、私の場合、せっかく気持ちが穏やかになったのに寝るなんて勿体ない!となってしまうことがあるのです。
薬による仮初めの安心感・幸福感を楽しみたい。
だって日中ずーーーっと鬱々と戦ってんだ!そんくらい良いだろ!!
ってことで、一度は布団に入ったものの「これからが良い時間だ!」と言わんばかりに布団を勢い良くはいで、颯爽と(実際は千鳥足)台所へ向かいます。
眠剤の後のスーパーカップは無敵
で、よくやっていたのは、そのまま冷凍庫をあけて、アイスを食べる。
特に「エッセン スーパーカップ超バニラ」が最高だった。
なぜなのでしょう?
眠剤で気持ち良くなった時に食べるアイスほど美味しいものはない。
そして翌朝、大抵の場合その事は忘れています。
眠剤の後の事というのは、忘れてしまう事が多いのです。※薬の種類によります
余談ですが、私が編み出したスーパーカップを1番美味しく食べる方法があります。
それについてはいつかお話ししますね。
深夜の血みどろクッキング
“夜中にアイスを食べる”くらいなら、まだ可愛いもんです。
眠剤で気分を良くして何故か夜中に料理をする時期もありました。
食べるのが目的ではなく、作る事が目的で。
もともと料理のレパートリーは少ない私ですが、眠剤飲んで夜な夜なこしらえていたのは主にポタージュスープでした。
しかもわりと丁寧に、圧力鍋やフードプロセッサーも使って。
そして、何が「血みどろ」かと言うと、ジャガイモや人参をピーラーで皮むきしている時、眠剤で色々と感覚が麻痺している上に注意力も無くなっているため、かなり大胆な手捌きで自分の手を傷つけていたのです。
それでも、何か謎の使命感にでも駆られたようにサクサク、ザックザク、ポタージュ作りを進めていました。
スープが完成すると満足して眠り、翌朝目覚めて手が傷だらけで痛くて初めて「あ、昨日またスープ作ったんだ‥‥」となるのです。
(先程も書きましたが、眠剤の後の行動は忘れがちですから)
こうなると、肝心な目的である「眠る」という事がないがしろにされてますね。(反省)
もちろん、当時の自分も「これはいかん!」という自覚はちゃんとあったのですが、眠剤を飲むと自制心が効きづらくなってしまって・・・。
そんなわけで、眠剤を飲んでベッドに入ったら部屋から出ないよう、ドアに「すぐにベッドに戻る。徘徊しない!」と自分で張り紙をしていました。
(張り紙の効力は、日によって有ったり無かったり。笑)
本当は他にも色々あります。
今となれば全て笑っちゃうようなことばかりですが、そろそろ長くなって来たので、今回はこの辺で。
また気が向いたら、他のエピソードも書かせて下さい。
あと、この私が言うのもなんですが・・・
眠剤飲んだら布団に入ってジッとしてましょう!!
それではまた。
みなさま、よい夢を!